日本には古くより織物や陶磁器、室内装飾で使用されてきた伝統文様があります。
近年でもその魅力は色褪せることなく、壁紙やタイルなどの柄素材として現代生活に取り入れられています。

日本の伝統文様の素晴らしさは高いデザイン性、そしてその由来と意味にあります。
デザイン性の高さは、昔から海外のトップブランドが日本の伝統文様を商品開発に数多く採用していることからもわかります。
また、伝統の柄の由来や意味を調べると、日本の伝統行事や風習から生まれた歴史的背景、日本の伝統文化の奥深さが見えてきます。

七宝柄

七宝（しっぽう）とは仏教の教典に出てくる七種の宝のことです。
同じ大きさの丸を四分の一ずつ重ねる柄のことであり、円形が永遠に連鎖しつながる七宝柄には
人々が円満な関係を築き、また人と人の関係が無限につながっていく、人の御縁や繋がりは、
「七宝」と同等の価値があることを示している柄でもあります。